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2014TEDxSaku Event Reportイベントレポート

TEDxSakuイベントレポート!(2)下平千夏『β -余剰の力-』 2014:07:23:10:04:00

当日、コスモホールの外にはこんな展示がありました。


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これは、以前こちらで詳しくご紹介させていただいた、下平千夏さんの『β -余剰の力-』という作品で、ご自宅にあったヤギの畜舎の廃材と金具からできています。


様々な分子のクラスター構造である強固な正二十面体が、エネルギーの放散のごとく、「美しく瓦解」する状態を視覚化することを試みたのが本作品だそうです。下平さんからは「クラスターが崩壊していく一瞬を切りとった景色というかんじです。 自由エネルギーとか、分子の崩壊とか、ミクロの世界からインスピレーションを得て私達のスケールに置き換えたものです。」という言葉をいただきました。


下平さんは、昨年東京から出身地である駒ヶ根に活動拠点を移した現代美術作家。木、鈴、ボンドなど身近な素材を使って作品を制作しています。私も以前新聞か何かで輪ゴムを会場全体に張った作品を見たことがあり、「面白い作家さんがいるなあ!」と思っていたのですが、まさかこんな形でご本人と作品に対面できるとは!

その制作設置の様子をちょっとだけ公開しますよ...

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下平さんは作品の素材を軽トラに積み込み、イベント前日である5月10日にコスモホールまで来てくださいました。


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制作途中の様子。これだけでもすごい存在感です。


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廃材の繋ぎ目はこんな感じだったんですね!


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完成後、開場時間まではカラーコーンでがっちりガード。


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完成した作品と下平さん。


樋口個人の話で申し訳ないのですが、現代美術について論じられたものを読んだりすると難しく感じられることも多くって、「自分には理解できないのかも...」と距離を置いてしまった時期があったんです。でも下平さんの作品と対面したときに、言葉に変換できないしする必要もないようなパワーがガツーンと伝わってきて、「やっぱりアートって面白いなあ、生で見ないとダメだなあ」と再確認することができました。それが自分の中ではすごく大きな収穫で、下平さんにはとても感謝しています。下平さん、貴重な体験をありがとうございました!


そして、8月には小諸市の salon de vert で開催されるグループ展「ハクリビヨリ2014」にも参加するそう。また生の作品と対面する機会があるなんて嬉しい!緑がいっぱいの気持ち良さそうな場所なので、娘と一緒に行ってみたいです。(文:樋口千春)

TEDxSakuイベントレポート!(1) 2014:06:11:22:43:00

長野県初のTEDxイベント、TEDxSaku開催

2014年5月11日、長野県佐久市のコスモホールで第1回目のTEDxSakuイベントが行われました。テーマは「Power of Community」。100名限定のオーディエンス参加者の前に、11名のスピーカーが登壇しました。その様子を、写真を中心にお伝えします。ちょっと長くなりますが、お付き合いください。


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オーディション、ミーティング、ワークショップなどお世話になりまくりのコスモホール。トークは小ホールで行いました。ちなみに標高は717m!


TED、TEDx、TEDxSakuって?
TEDとは、「Ideas worth spreading(広める価値のあるアイディア)」を共有すべく、プレゼンテーションイベントを運営している非営利団体。TEDxは、ざっくり言うとTEDのご当地版や暖簾分けといった感じです。
http://www.tedxsaku.com/about.html


全てのイベントは、ボランティアスタッフと「パートナー」と呼ばれる企業や個人の支援のもと運営されています。TEDxのルールによりパートナーを個別に宣伝することはできませんが、金銭、物資、技術、そして人と、様々な面でサポートしていただき、本当に感謝してもしきれません。こちらにパートナー一覧がありますので、ぜひ目を通していただければと思います。
http://www.tedxsaku.com/partners.html


長野県佐久市って?
長野県東部の人口99,996人(2014年4月1日現在)の市で、新幹線で言うと軽井沢駅と上田駅の間。鯉が名物。
佐久市ホームページ
http://www.city.saku.nagano.jp/cms/html/top/main/index.html


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こんな感じの、のどかな場所です。ちなみにこのタンポポ達も、誰かのトークに登場します。


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9:30に受付を開始し、まずは会場1階でオーディエンス参加者の皆さまをお出迎え。受付では、ネームホルダー、パンフレット、ギフトバッグ(パートナーのチラシやパンフレット、提供していただいたミネラルウォーター、お菓子、ポケットティッシュが入った、TEDxSakuオリジナルトートバッグ!)をお渡ししました。受付の横には、スピーカーの書籍やTEDxSakuオリジナルグッズが購入できるスペースも。


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2階小ホールの様子です。ステージのコンセプトは「座光寺家のリビングに親しい友人が遊びに来て、楽しくおしゃべりをしているような雰囲気」。当日の舞台美術を担当してくださったのは豊嶋秀樹さん。スタッフが買い集めたり、パートナー企業にお借りしたソファや棚を絶妙なバランスで配置してくださいました。小道具のひとつひとつにも、ちゃんと意味があるんですよ。トークの中で徐々に明らかになっていくので、ぜひ動画でご確認ください!


10:30開会


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代表の座光寺るいが挨拶。司会はスタッフであり、元ラジオパーソナリティの石和ゆりです。



最初は「TEDx Introduction」を上映し、TEDxについて簡単に説明をすることがルール。その他にも、TEDTalkを最低3つ流すことになっています。人気が高く、見やすいものを選んだので、 TEDxSakuがきっかけでTEDを知ったという方にも楽しんでいただけたようで、「もう一度見たいから、後で何を流したか教えて!」という声もいただきました。こちらも後ほどご紹介していきますよー。


いよいよトーク開始!



「集合知の農業へ」萩原紀行(のらくら農場
1人目のスピーカーは、のらくら農場の萩原紀行さん!トマトの苗とともに登場し、オーディエンス参加者の心をがっちりつかみました。



「笑顔が挨拶!」ケムケムラ(Bi SALON CEO
座光寺るいの姉の紹介で登壇に至ったケムケムラさん。カンボジアでネイルサロンを開業した起業家です。



「佐久から世界に健康を」座光寺正裕(佐久総合病院 総合診療科 医師)
座光寺るいの夫で、正々堂々オーディションから選出された座光寺正裕さん。途中でまさかのパフォーマンスが!



「飽食・呆食・豊食」高地清美(食ママ倶楽部代表)
午前中最後のスピーカーは高地清美さん。地元の若い母親たちと「食」を見直す活動をしている高地さんが提案するアイディアは、誰でもすぐに実践できるものでした。



「5 ways to listen better」Julian Treasure を上映してSession1は終了!

※日本語字幕付きはこちら
http://www.ted.com/talks/julian_treasure_5_ways_to_listen_better


ランチ!


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TASTE OF COMMUNITY と名付けられたランチは、この日のためだけに用意された特別なもの。それぞれの食材のストーリーはパンフレットに詳しくご紹介してますので、ぜひご覧ください。
パンフレットはこちらからダウンロードできます↓
http://www.tedxsaku.com/download/tedxp-all.pdf


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ランチボックスにはそれぞれスタンプが。スタッフの子ども達も、押すのを手伝ってくれました。


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ラディッシュはなんとその場で収穫。


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天気が良かったので、スタッフやオーディエンス参加者の子ども達は外で。地元の食材を使い心を込めて作られたランチをいただいて、お腹も心もいっぱいになりました♪


Session2



Session2は「The hidden power of smiling」Ron Gutman でスタート!明るい気持ちになれるトークです。
※日本語字幕付きはこちら
https://www.ted.com/talks/ron_gutman_the_hidden_power_of_smiling



「宇宙を感じて」梅本真衣(東京都立武蔵高等学校1年生)
梅本真衣さんは今回最年少のスピーカー。透き通る声、星々の写真、梅本さんが奏でるピアノの音色。別世界にワープしたようなキラキラしたひとときです。



「信州の薬草とチベット医学」小川康(採薬師)
チベット医で採薬師の小川康さん。タイトルは難しそうですが、小川さんのおかげで笑い所満載の楽しいトークとなり、薬を少し身近に感じられるようになります。



「ふるさとの看取り方」田中佑典(総務省職員・現長野県庁勤務)
田中佑典さんもオーディションから選出されました。スタッフと何度も打ち合わせを繰り返し、オーディションからさらにパワーアップしたトークになりました。



「好きから生まれるファンの作り方」吉原ゴウ(株式会社LIG代表取締役副社長)
本番約1ヶ月前に急遽登壇が決まった吉原ゴウさんは、数々のおもしろ企画でネット上を賑わせているLIGの仕掛け人。なんのためにそんなことを?その意図がわかります。


Session3



Session3で上映したのは「How to start a movement」Derek Sivers でした。見返してみると、座光寺るいがリーダーでスタッフが初期のフォロワーに思えてなりません。私達スタッフが彼女をバカからリーダーへと変えたことになりますね(笑)。

※日本語字幕付きはこちら
https://www.ted.com/talks/derek_sivers_how_to_start_a_movement



「これからの未来に必要な教育とは?」大手智之(株式会社アソビズム代表取締役CEO)
2013年に長野支社を設立し、ゲームの企画開発の仕事と豊かな自然に囲まれた生活の両立を目指している大手智之さん。彼が教育について考えることとは?



「ひとりじゃ円陣組めない。」山田崇(塩尻市職員、空き家プロジェクトnanoda代表)
実際に商店街に住み、目の前の人を助けようとローカルな視点で町おこしに取り組む山田崇さん。公務員っぽくない公務員です。いろんな意味で。



「時間という財産」長岡秀貴(NPO法人侍学園スクオーラ・今人理事長)
長岡秀貴さんのパワフルなトークでラスト!みんながどんどん引き込まれていきました。


閉会


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座光寺るいによって挨拶とスタッフ紹介が行われて閉会。スタッフと一緒に子どももステージに上がり、一気に「いつものTEDxSaku」な雰囲気に...(笑)。脱走しているのはやんちゃ盛りなシドくん(2歳)です。


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最後は全てのスタッフ、パートナー、オーディエンス参加者がステージに上がって集合写真を撮影。この場に集まった全ての方々で作り上げたイベントだったと思います。応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました!


TEDxSakuの目的は、佐久の地域生活に寄り添ったアイディアを発信すると同時に、この地域を刺激するアイディアを世界から取り入れ、アイディアを通じて、この地により深い繋がりを育むきっかけを提供すること、また、様々なアイディアに触れることで、より広い世界に目を向け、世界の中の佐久、70億人の中の1人を実感するきっかけを提供することです。


TEDxSakuがきっかけとなって、新たなアイディアやつながりがたくさんたくさん生まれて、皆さまの毎日を豊かにすることを心から願っています。ここで終わりではなく、ここからが、はじまりです!


束の間展覧会やオリジナルグッズなど、まだまだ紹介しきれなかったことがありますので、それは追々こちらでご紹介させていただきます。ひとまず、TEDxSakuイベントレポート第一弾でした。(文:樋口千春)

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